高杉さん家のおべんとうの一感想

[概要]本感想は高杉さん家のおべんとうについて複数の視点からいかに面白いかということを述べようとしたものであるが途中で力尽きている。

[キーワード]高杉さん家のおべんとう,若手研究者,おべんとう,くるり

高杉さん家のおべんとう,個人的超ヒット作品です。主人公の高杉くんと,高杉家にいろいろな事情で転がり込んできた姪っ子のくるりちゃんがおべんとう作りを通じて家族になっていくというほのぼのストーリーなのですがその魅力はそれだけにとどまりません。

(1)おべんとう
本作では複数の家庭のおべんとうとか料理が出てきます。節約に命をかけるくるりちゃんによって食材が支配される高杉家のおべんとう,高杉くんの先輩にあたる香山先生の家の台所を預かる節子さんの料理術,くるりちゃんが通う中学校の御手洗先生のふりかけ弁当…etcetc。これらを見ているだけでもおべんとうを作りたくなってきます。大事なお弁当や料理はミニ解説付き

(2)研究者暮らし
高杉くんは地理学を志して大学で研究を進めています。大学でのポストを目指して日々研究を進めていたり学生の指導をしていたりします。この辺りの描写が非常にリアル。ほかにも学会運営とか学会での偉い先生のあれこれとか思わずニヤリとしてしまうシーンが数多いです。日本学術振興会特別研究員というキーワードが出てきたコミックはじめてでした… 

(3)ほんわか
くるりんの過去とか,高杉くんのお仕事とか背景には沢山の大変なことがあるのですが,それでも全体の雰囲気は柔らかくて優しいものです。ものすごく引っ込み思案で口下手なくるりんが様々な出来事を通じてすこしずつ成長していく様とそれを暖かく見守ってるつもり周りの大人,そしてあたふたする大人たちをさらに外からニヤニヤと見ているくるりんの同級生たちの織り成すふんわりとした物語はとても良いものです。

そしてなによりくるりん可愛い。もふー

高杉さん家のおべんとう(柳原望):既刊5巻
高杉さん家のおべんとう 1 高杉さん家のおべんとう 2 (MFコミックス) 高杉さん家のおべんとう 3 (MFコミックス フラッパーシリーズ) 高杉さん家のおべんとう 4 (MFコミックス フラッパーシリーズ) 高杉さん家のおべんとう 5 (フラッパー)